11.15 柚木・御岳の森ハイキング報告

20141115日(土)9時~16時 

参加者総計:15

私ども森林環境整備財団は、東京都青梅市において第3回御岳・柚木の森ハイキングを開催いたしました。今年も紅葉のピークのこの時期、朝から天候に恵まれ御嶽駅から出発。武蔵御嶽神社、日の出山、柚木の森へ至るコースを歩きました。

バスからケーブルカーに乗り継ぎます。
バスからケーブルカーに乗り継ぎます。

今回初めて、森林インストラクター東京会様の協力で、コース沿いの樹木、植物の説明を受けながら歩きました。また、こちらも初の試みとして、途中に地元を拠点に活動されているシンガーソングライターの光野真理さんの歌声を楽しみました。

そして、ゴールに近づいた柚木の尾根では、昨年に引き続き柚木生産森林組合様のご協力により森林管理について、ご説明をいただきました。実際の森林施業地を眼の前に説明を受け、東京の森の姿を、より強く実感することができました。

【コースマップ】

御嶽駅 9:00

御嶽駅前からバスで滝本駅へ。この日はたいへんな賑わいで、すでにバス待ちの長蛇の列が出来ていました。

滝本駅 9:50

御岳ビジターセンターへ寄り、御岳の自然環境について学びました。ここは、山頂駅から神社へ向かう間にあり、看板はありますが見過ごしてしまうかもしれません。新しく綺麗な施設です。

武蔵御嶽神社 11:40

武蔵御嶽神社へ到着。途中からの参加者も合流しました。


日の出山 12:50

日の出山へ到着。ここの東雲山荘前で行われていた「幸せの鐘」イベントに参加しました。幸せの鐘は、今回参加の光野さんがメンバーの「日の出山の会」主催で、日の出山で鐘を鳴らし幸せを呼ぶ、という地元イベントです。光野さんの幸せの鐘オリジナル曲を聴き、東雲山荘の管理人さんよりご挨拶を頂きました。そして、山頂にて昼食休憩です。

昨年に引き続き山下組合長と野村元組合長から森林管理についてお話を伺いました。

【主伐事業の概要】

施業面積:5.13ha  林齢:4168

本数:7,200

平成231019日 伐採着手

平成24220日 斧入れ式

平成2535日 伐採完了

平成25512日 植樹祭開催

l     「花粉の少ない森づくり運動」に賛同。東京都農林水産振興財団が推進する花粉対策事業として実施。

l     伐採後には、花粉の少ないスギ、ヒノキを植栽。また、ハイキング道沿いには広葉樹を植えている。

l     現在、他のエリアの施業を計画中。また、来年梅雨入り前頃に植樹イベントを計画している。

午後は、山頂を下り柚木の森へ。周辺は人工林が続きます。   柚木の森(築瀬尾根) 14:40
午後は、山頂を下り柚木の森へ。周辺は人工林が続きます。   柚木の森(築瀬尾根) 14:40

林道を出ると、右手に池が見えます。山下組合長によるとここはスケート場跡で、昔は、自然に氷が張り住民の皆さんが利用していたそうです。その後、通りを歩きゴールの柚木苑地に到着しました。

 

後記

3回目を迎えた今回の御岳・柚木の森ハイキングですが、多くの方からのご賛同とご協力により、いままでになく、盛り沢山の内容となり、充実したイベントとなりました。

 森林インストラクター東京会のご協力により、当地の自然環境について、樹木や植物の説明を伺うことで、より詳しいことを学ぶことができました。また、その森林を如何に管理し、未来に向けて活かす事が大切であるかを昨年に続いて柚木生産森林組合のご協力で体感することができました。そして、参加者の皆さんには、光野さんの歌声と上記の学びを通じて、東京の森林をより身近な存在として意識してもらえるのではないかと考えております。

なお、今回は西武信用金庫様「第8回西武環境保全活動助成金」助成事業として、今回ハイキングの他、10月開催の山歩きセミナー&クラフト教室および20153月開催予定の高尾山ハイキングの3つの連続イベントとして取り組んで参ります。あらためまして今回の事業にご協力頂戴いたしました皆様には、厚く御礼申し上げます。

山頂駅 10:10

森林インストラクターの瀬川さん、宮崎さんから本日のオリエンテーションを受けます。

武蔵御嶽神社から先は、緑深い道になります。道沿いの自然の説明を受けながら日の出山へ向かって歩きます。

柚木の森入口で、柚木生産森林組合の皆さんと合流です。

午後は、山頂を下り柚木の森へ。周辺は人工林が続きます。


左は広葉樹、右は針葉樹がひろがる道を歩いて行きます。

しばらく進むと前方が少しひらけ、皆伐・植林施業を行った築瀬尾根に到着です。


 

 

 

 

柚木の森(築瀬尾根) 14:40

林道に出て下っていると広場がありました。ここは、林野火災、救助等に利用されるヘリポートです。

切り出された原木を運ぶトラックと出合いました。これから原木市場へ出荷されて行くそうです。


今後も私共は、森を整備、管理する視点で、積極的に自ら体験してみる気持ちを大切にし、東京の貴重な森を大切に守り、産業として大きく活かすプロジェクトを推進してまいります。

報告者:山中